こんにちはりょーぱかです。久しぶりに好きな著者の本を読みました。せっかくなのでご紹介したいと思います。
活字の良さは何といっても自由に想像できることかな。連想ゲームみたいな。化学反応に近いかも。作者の考えたキャラクターや情景の軸はあると思いますが、キャラクターや世界観など細部は自分好みに勝手に出来上がっていくというか、創れるというか。
ということで今回は森博嗣さんの「夢・出逢い・魔性」という本です
ご存知の方もいるとは思いますが、森博嗣さんは「全てがFになる」や「カクレカラクリ」などの作品も書かれています。
アニメ化とかドラマ化もされていたかと。押井守さんが監督をされた長編アニメ「スカイ・クロラ」の原作者でもありますね。
1 森作品との出会い
私が初めて森作品に出会ったのはいつだったかな。ちょっと忘れちゃいましたが、「全てがFになる」を最初に読んだことは覚えています。
当時はまだドラマ化もアニメ化もされていなかったと思います。(知らなかっただけかも💦)
仕事の出張の時だったかな?何となく手に取ったことを記憶しています。完全にその時の気分で選んだ本にも関わらず、そのおもしろさに感激したのは覚えています。まぁ、偶然の出会いに感謝です。
出張の移動中はもちろんですが、帰宅後も止められず、最後まで一気読みしてしまいました。それくらいおもしろかったのです!!
この作品に関しては、個人的には没頭してほしいので、一日~二日くらい時間がある時を狙って、一気読みしてほしいかな。
2 森作品の魅力
森さんの本は詩的な部分が多いのが個人的に好きなところ。「夢・出逢い・魔性」では最初に不思議の国のアリスからのセリフが引用されています。詳細は伏せますが、所見は当然意味不明💦
でも、本編を読み終わった後にもう一度最初に立ち戻って引用を読むと、なるほどなって感じです。まさに、物語の核となる部分に触れていたりします。
シリーズ全般に共通することですが、登場人物のキャラが濃いのもいいですね。読んでいて飽きないというか、感情移入がしやすいです。Vシリーズのキャラも濃いですよ。
詳細は読んでみてのお楽しみですが、主な登場人物たちは、大学生~30前半くらいまでの年齢の人物がメインとなることが多い印象。作品の核となる女性陣の魅力ももちろんですが、男性陣の控えめ性格の中に光る抜群の存在感がまたいいバランスです。
※S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズなど興味のある方はご一読することをお勧めします!!
3 本編のご紹介(少しだけ)
本編について少しご紹介すると、冒頭いきなり確信を突くやりとりからはじまります。まさに事件を起こした人物の登場です。ここですべてが分かってしまいそうですが、ちゃんと最後まで楽しめる構成。さすがです。
東京のとあるテレビ局で起きた殺人事件。殺害されたのは局のプロデューサー。彼はとある悪夢にうなされていた。過去に終わった事件、まだ終わっていない?
そんな悩みを紐解こうとした矢先、銃で撃ち殺されてしまいます。誰もいないはずの・・・。
この状況にたまたま局に居合わせた主人公達。過去と現在の交錯、死亡したプロデューサーに関わる人物達。だれが被害者を狙ったのか。怪しい人物だらけです。ん~、おもろいですよ。
「皮をかぶって生きる」というのが本作品のキーポイント。みなさんも経験があるのではないでしょうかね。何かを演じること。俗にいう猫かぶり。素直に、正直に生きたいものですが、演じることで生きられるという部分もあるかもしれませんね。
本作品もそうですが、ほんとうにおもしろいので少しでも興味があればご一読をお勧めします。ではこのへんで。ありがとうございました。
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