フルマラソンに挑戦したことある方は分かるかもしれませんが、もうやめようと思いながらまたしてもエントリー。。。なんだかなぁ。
始まりは2年前のことだった。。。
フルマラソンを始めて経験したのは2年前。体を鍛えたいという思いもあり、ノリと勢いでエントリー。学生時代は野球もしていたので、完走くらいはできるだろと思って。トレーニングの目標にもなるし、エントリー自体がモチベーションになりそうというのもありました。初秋に募集があり、この時点で本番まではおよそ半年。
最初の3ヵ月は練習などまったくしませんでしたね。残りあと3ヵ月となってようやく練習らしきことを開始。週末に10キロ程度のランニングを始めたものの、タイムも気にせずただ、ただ走るだけ。毎週欠かさず・・・というわけでもなく、やらない週末ももちろんありました。練習後のビールがうまいのよね、これが。(・・・ばか。)
そんなこんなであっという間に本番1ヵ月前。さすがに準備不足で不安になり、話を聞いたりネットで調べたりしたところ、私なりに参考になった点は主に次の二つです。初心者はタイムよりもまず完走を意識、その為に5~6時間動き続ける練習を意識というところです。
道具なども一通り揃えました。シューズ、シャツ、インナー上下、帽子あたりです。よくポシェットや腕に着ける小さな入物を付けている方もいますが、私は嫌だったので完全手ぶら状態で挑みました。
今更ですが、粉末のエネルギー補給剤とかスマホとか持ち歩けばよかったとも思います。スマホは各種データがとれますし(最近の時計ならどのみち取れますが)、エネルギー補給は素人には特に欠かせません。
聞く限り、慣れればいろいろ多少体回りにつけていても気にならないとか。
少し長い距離を走ってみようかと20kmに挑戦したところ、もちろん走りつづけることはできないので、歩き歩き結果的に20数キロ㎞を踏破。この時初めて気付きましたね。「これはいけん!!」。
そもそも”走る”というか、”歩く”なのか、いやはや”動き続ける”でしょうか、もうそれ自体がある地点から非常につらくなるんですよね。膝はイテーし。とほほ。ただ、、、時すでに遅し。
大会前夜は月がキレイでした。澄んだ空気が心地よく、静かな夜にだんだんと思考がクリアになる感覚。もうなるようになる、考えてもはじまらない。玉砕覚悟でいどめばいい。
そして、、、生涯味わったことのない辛さが待ち受ける、修行の当日を迎えたのです。
会場の熱気?妙な自信とハイテンション!ついに始まる地獄のサバイバルレース!
参加者は1万人くらいだったかな。これくらいになると人だらけです。スタート地点も人数多いので、申し込み時の自己申告の完走タイム毎にブロック分けされていて、順にスタートしていく流れです。
マラソン大会では恒例なんですかね。私も初めて参加したので、驚いたのを覚えています。被り物している人やら仮装している人やらがそこらじゅうにいて。もうお祭り騒ぎな感じでねェ。妙にテンションあがっちゃって。なんかこう、マラソンプロが2時間台なら、倍の4時間くらいでいけんじゃねえかな、なんて。(おいおい、練習の時こころ折れただろ。もう忘れたのか。→はい、忘れました。)
スタート合図から、5~10分後くらいでようやく私の周りも動き始め、徐々に人と人の感覚が空いていき、走り始めることができるようになりました。なんせ初めての参加で、最初は元気なもんだからかなりのハイペース(私としては)で走ってしまってました。もちろんこの時は気付きません。人を追い抜く気持ちよさに酔ってたんでしょうね。とほほ。
おなかゴロゴロ、大名行列。早く来い!運命を分ける命の扉!!
10㎞くらい走ったころでした。若干の疲労感を体に覚えてはいましたが、沿道の応援やエイドステーションの食べ物などが新鮮でよいリフレッシュになってたんでしょう。ところが、なんとなくおなか痛い。まあ、でも走れるし大丈夫かな。
数分後・・・・・「い、いかん!これ、出るやつやん!!」トイレどこ!!もうちょっとしたらある!そして・・・なんかいっぱい人が並んでるね、みんなマッサ待ち?スプレー待ち?おいしい食べ物でもあるんかなぁ、、、、ち、違うやん!?みんなスッキリまちやん!!!
いやぁぁ、地獄でした。マラソンが針山地獄なら、ここはマグマが煮える地獄風呂。まさかここでも耐える時間がるとは思ってもみませんでしたね。ひたすらに一点凝視で、キュ!!っとおしりを締めて、きたる解放宣言を待ちました。祈りましたよ、ほんと。(もしダメだったらどうやって帰ったらいいのよね。逆走すんのかいな。ばれるやん)
いろいろな思いとともに、無事解放宣言を行い、すべてを終えた後に開いた扉はまさに天国への開き戸のよう。差し込む光が天にも昇るような解放感をもたらしてくれました。紆余曲折を経て、ようやく20km目前までやってきました。
(長々とすみません。書いてて楽しくなっちゃって)その②につづく・・・。
この記事へのコメントはありません。