ついに迎えた検査当日。まずは腸を空っぽにするために下剤を飲みます・・・さらに飲む・・・ひたすら飲む。・・・つらい。
スポーツドリンクっぽいけど塩分濃いめ!!これが下剤か!
当日は8:30集合。受付すませしばらく待っていると声がかかりました。看護師さにつれられ、2階へと案内されました。
階段を上がりきったところに、スライド式のドアがありそれを開けると、10畳ほどの部屋でしょうか。部屋のセンターに四角い木製のテーブルが置かれ、その3方を囲むように、2人掛けソファーが置いてありました。
部屋の隅
大きな窓もあり、日差しもたくさん入るだろう明るい部屋です(この日は雨でしたが)。テレビもありくつろげそうですね。
テーブルには、紙コップ、水を入れる用の蓋つきの容器(500㎜l)、そして2ℓもの下剤らしきもの。下剤はプラスチックのちょっと頑丈そうな袋に入ってました。点滴の袋みたいな入れ物です。スーパーで売ってる「鍋の元」みたいな入れ物と言った方が分かりやすいかな。
看護師さんからの説明では、この部屋に3人の方が来るとのこと。確かに同じセットが3人分用意してありますし、前回の検査の時も3人セットと言ってました。
ということで、来た順に始めるようです。「まずは、下剤を一口飲んでみてください」看護師さんからの提案です。
香りは無臭にに近い印象。ほのかにスポーツドリンクっぽい香り。一口飲んだ感想は、ん~、まずくはない。味はポカリに近いです。ただ塩分濃いめで、若干とろみがついてるような舌ざわり。
さすがに2ℓは無理では・・。さらには、摂取した下剤量の半分程の水も飲まないといけないようで。
うろ覚えですが、摂取スピードの目安は、確か紙コップ一杯を10分くらいで飲み干す感じだったかと。間に水を飲む感じです。
紙コップを2杯程を摂取したころに、本日の戦友となるお二方と合流しました。男性と女性の一人ずつ。挨拶もほどほどに、各々自由に時間を過ごします。もちろん、下剤と水の摂取は忘れずに。
初対面の方と同じ部屋で過ごすのが辛い方もいるかもしれませんが、意外と気が紛れるので逆に良いかもしれません。初めての検査ですと緊張しますし、何より時間が長いので暇です。
一時間と少し経った頃でしょうか、ついに第一回目の放流です(毎回ごめんなさい)。経験者は分かると思いますが、特にお腹が痛くなるわけでもないので、検査を受診予定の方はご安心を。
ただ、ちょっとトイレ行きたいかなと思ったら、迷わず行った方がよいです。ぎりぎりまで我慢すると、何かの拍子に・・・ということもあり得ます。
看護師さんからの説明では、だいたい6~10回も放流すれば、”放流物”がほぼ透明になってくるとのことで、最後は看護師さん目視で確認を行うと。頃合いを見て声をかけてね、とのことでした。
この、飲む・出すを繰り返すこと、数時間。8:30から始まった腸内を空っぽにする作業が、11時30頃だったかな、看護師さんに目視確認をしてもらって無事終了。結局私は1.3ℓほどですみました。
いよいよ検査!準備は長いが、検査は早い!
「声をかけますので、一階で待っててください」とのことで、残るお二人を部屋に残し、一階へ。
ほどなく、施術室らしき部屋に案内されました。部屋の隅にカーテンで仕切られた一角があり、そこで施術服に着替え、部屋の中央に置かれている施術台に横たわります。
ドラマでよくみる手術室に近い雰囲気。部屋は広くないですがが、心電図でしょうか、モニターやら(たぶん腸内の様子を写すであろう)が置いてあり、緊張感が高まります。
洗濯バサミみたいなものを指につけられ、心電図が反応します。ピっピっピっ。緊張しているのか、鼓動が早いような・・・。落ち着こう。深呼吸。ピ、、ピ、、。ちょっと遅くなったかも。でもすぐ不安にかられ早まる鼓動。
さらには、痛いのか、どれくらい時間かかるのか、異常が見つかったらどうしよう!?などなど、考える時間があるとネガティブな感情しか出てこないですね・・・。しかもカメラ入れる経験なんて、上からも下からもこれが初めてだったので何が起こるかまったく想像できず非常に不安でした。
こんなふうに、鼓動を何とかコントロールしようと、まったく意味のない心理戦を自分自身と繰り広げていましたが、10分くらいたつとだんだん飽きてきて、早く始まって終わんないかな~的な心情になってきます。
途中、腸の動きを抑える注射だがなんだかを打たれ、さらに先生が来るのを待ちます。ところが、緊張のせいでしょうか。下剤も飲んでるし、ここにきて放流したい感が高まりつつありました。
意を決して、
私「あの、トイレ行きたいです」
看護師さん「もうちょっとで先生来るけど、我慢できない?」
私「限界ではないですが、、、まぁ大丈夫だと思いますが」
(これ、がまんしていいのかな💦この後、カメラ入れるんよね。そしたら”ダム決壊”するやん!大惨事やん!!)
やっぱり心の声を看護師さんに届けようか迷っていると、「ガチャ」・・先生到着です。そこから挿入まではあっという間でした。もうちょっと心の準備を・・・。
膝を立てるように言われて、いう通りにすると先生が黒いチューブのようなものを取り出し、それをあそこに押し込んできます。「うっ」っとなりますが、声を押し殺します。
心配していた、”決壊”は起こりませんでした。カメラのチューブには吸引機能も付いているようでして・・・。
違和感は当然ありますが、我慢できないほどではありません。さらにずいずい押し込まれてきます。
この感覚は表現しずらいですね。痛くはないものの、腸壁にカメラが当たっているのは分かるので、鈍く痛いというか。ガスが溜まってる時のお腹が痛みに近いような感じです。
さらにずぃずぃ。時には、チューブを引き戻されたり。「おぉぉう」と声が出そうなのを我慢しながら、この時間が早く終わるのを待ちます。
ここでポリープなどが見つかると、そのまま切除となるようです。私の場合は特に問題ありませんでした。
検査自体は概ね20分くらいでしょうか。検査中は非常に長く感じますが、準備からの時間を考えると一瞬ですね(特に問題なければですが)。
気になるならやっておくべき!
検査後に、カメラの写真を見ながら先生から別室で簡単な診察を受けました。総じて今回は特に問題なし。やはり”痔”が原因だったようです。
診察室から出ると、本日の戦友のお一人がソファーで待っていました。軽く会釈を交わし、これまでの壮絶な体験をアイコンタクトでお伝えします。その方はかるく頷かれると、力強い眼差しで部屋へと消えていかれました・・・。
今回初めて検査を受けましたが、何にせよやはり気になる症状がある場合はその時に検査を受けることをお勧めします。何もなければそれでよし。もし異常があってもそれはそれで早期発見になる。
いずれにしろ、先延ばしにするよりも断然よい結果に繋がると思います。これを読んでくださった方々が決意を胸に出陣されることを祈ります。
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