いつの時代、だれが見ても感じるものがある、おすすめの映画を5つ選んでみました。(まあまあネタバレ含みます)
スタンドバイミー
原作はスティーブン・キングの「THE BODY」という短編集の中の一つの物語。1986年に公開の映画。
男の子4人による冒険と成長の物語。1950年代のオレゴン州のとある小さな町”キャッスルロック”が舞台です。
死体を探しに行くというのメインストーリーですが、「死」を探す、という行動と子供たちの将来への葛藤という、「死」と「生」という対局のようで、表裏一体のストーリーが、強いメッセージを与えているように思います。
内容もそうですが、主人公を含む4人の子供達がたばこを吸ったり、暴言を発するシーンも。はたまた45口径の銃をぶっ放すシーンもあったりと、規制の厳しい現代で表現に気を使いそうなところ。
タバコなんて”ふかし”っぽいけど本当に口に含んでるし。でも、憧れるというか、魅かれるというか。
個人的に好きなシーンは、買い出し役を決めるためにコインを投げるところ。よくまねしてお金投げてましたね。何かと「じゃあ、コインで」みたいな。
またこの物語には基本的に女の子が出てきません。男達だけによる葛藤と成長がよく描かれていて、それがが引き込まれる要素の一つだと思います。
24で有名なキーファー・サザーランド(エース役)、グーニーズやグレムリンにも出演しているコリー・フェルドマン(テディ役)などの俳優も出演していて、いまでも十分楽しめる映画だと思います。ぜひ。
グーニーズ
1985年公開、スティーブンスピルバーグ監督作品の一つ。(スタンドバイミーより早かったのね)
大人になっても変わらない景色が続いていると思っていた主人公の少年達が住む街一帯が、資産家による開発でゴルフ場となることが決定。立ち退きの日が刻々と近づいていました。
そんな中、主人公の父親の骨董品がコレクションされている屋根裏部屋に面白半分で”探検”に向かう少年達。
そこには、古い絵画や書物、年代ものの置物など様々なものがコレクションされています。その中に保管されている一枚の新聞記事。ここから始まる少年達のロマンと冒険の物語。
私の世代はリアルタイムではなく再放送でみていましたが、子供達が主人公というところにもとても共感を感じましたね。
主人公(マイキー)が喘息で吸入器を使っていましたが、当時意味も分からずその仕草に憧れてマネしてみたり・・・。
作中には多様なギミック(主人公の家の扉をあける仕組み・・今でいうピタゴラスイッチみたいなやつ。とか海賊の罠とか)があり、その仕掛けを考えたり、観察するのも結構面白いです。
シンディローパーの挿入歌とも相性がいいですね。気になった方はぜひ。
ロジャー・ラビット
1988年公開の映画。ロバート・ゼメキス監督、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮の作品。
これも斬新でおもしろかったですね。当時まだCGの技術はまだまだ発展途上だったと思いますが、あの時代だからこそのマッチ感。
この映画では、アニメの世界(トゥ―ン)と現実の世界が交錯している架空の世界。アニメのキャラに触れることもできるし、話すこともできる。それ故にいろいろな問題も生まれるのですが・・・。
アニメのキャラはそれぞれが個性的で存在感があり、みていて楽しいです。俳優もそれに負けていません。両者の絶妙なバランスで仕上がっている映画、そんな印象です。
冒頭、アニメの赤ちゃんが赤ちゃんの演技をするシーンから始まります。←ご存知ない方は多分意味不明だと思いますが(気になる方はぜひ一度ご覧いただければ)。一瞬アニメ映画?と思ってしまったり。
この赤ちゃんと俳優仲間のウサギのロジャー。この映画のキーキャラです。この時ロジャーは、この赤ちゃんと一緒に撮影をしていますが、とある原因によりいつもの演技のキレがない様子。
もう一人の主人公は人間で探偵をしている、小太りの冴えない中年男性のエディ。弟と二人でトゥーンに関わる仕事をしていました。
しかし、過去に弟が事件に巻き込まれ殺されてしまいます。それ以来、トゥーンとは距離を置いて生きてきたエディ。弟思いの彼は事件依頼、彼らを受け入れることができず、酒浸りの堕落した生活に。
そこに、とある依頼が。しかも、トゥーンに関するもの。生活に困っていたエディはしぶしぶ依頼を引き受けます。
その依頼とは、俳優ロジャーの雇い主。ロジャーの演技不振の原因を探る依頼です。
ここから、エディとロジャーによる不思議な世界の事件が始まるわけです。まだご覧になられてない方は、ぜひ。
風の谷のナウシカ
宮崎駿先生の作品。皆さんご存知の通り、漫画版もある見応え満点のアニメ映画。どちらかというと漫画版の一部を映画化した、みたいな感じ。
私も漫画版を読みましたが、全7巻完結で、映画になっている部分は第2巻くらいまでの話だったかと思います。
第7巻で完結ですが、いい意味でまだまだ続きあるのでは!?と期待させるような終わり方です。
この作品は魅力的なキャラや世界感が素敵です。なぜ”腐海”が生まれたのか。何故”虫”と呼ばれる大型の生物がいるのか。そんな世界で未だに争う人々。
自然との向き合い方、人とのつながりやエゴなど様々なことを考えさせられます。
個人的には映画をみてから漫画版を読むことをお勧めします。映画の先の物語をより楽しめるはずです。
トータルリコール
1990年公開のアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画。これもいいんですよね。
なんだかんだシュワちゃんの映画って面白い。内容も分かりやすく、爽快なアクション映画です。子供の頃に見たからなおさらかな。
この映画は特に、インパクトのあるシーンが多いですね。アクションは言わずもがな、
インパクト①「は、鼻から・・・それは出んよ!!」と突っ込みたくなるシーン
インパクト②終盤、火星で屋外に投げ出されたところで「そ、そんな状態から普通の状態には戻らんじゃろ」とやいやい言いたくなるシーン
インパクト③体がウィーンて開いて、パカパカってなるところ。「エアコンついとるんやろか」と心配になるシーン
です。気になる方、まだご覧になったことがない方はぜひ。
終わりに
まだまだおすすめの映画はたくさんありますので、またの機会にご紹介したいと思います。
社会人になって数年くらいはよく映画館行ったり、レンタルしたりしてました。レンタルは返しついでに次借りて・・・みたいなことがしばらくエンドレスで続いたり。
まぁ、よくも飽きずに。でも、結婚とか育児とかイベントが重なるごとに見る回数がガクッと減っちゃって。
たまにふと無性に映画の世界に浸りたくなる時があります。
いつになるか分かりませんが(いや、近いうちに)、好きな映画が撮影された場所を直接訪れて、その場に立って映画の世界に浸るってなことをやりたいですね。
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